大相撲の魅力とは?巡業で行われることは?

日本人は古くから受け継がれてきた文化を大切に守り続けてきた民族であり、国技で深く根付いている大相撲もその一つになります。そもそも大相撲はスポーツ競技として誕生したわけでは無く、神事として古来から日本に伝わってきた文化です。力士は神様に仕える者として存在し、その中でも一番強い横綱は神様のように崇められたのです。 力士が土俵に建って四股を踏み相撲を取ることは五穀豊穣や国の発展を願って奉られてきました。横綱が伊勢神宮などで奉納土俵入りを行うのはその行いを世襲している証でもあります。

大相撲

大相撲の魅力として一番に挙げられるポイントは、他のスポーツでは当たり前の様に階級が別れて競技が行われていますが、相撲は無差別級で行われている点にあります。小さな力士が大きな力士を技や早さで倒してしまう事が出来る魅力があり、練習や鍛錬、努力して諦めない姿勢を持つ事で、一見体格の差で簡単に負けそうな力士が上を目指して勝ち進んでいける事が相撲の醍醐味とも言えるのです。 さらに大相撲は他の競技とは比べものにならない出で立ちで勝負に挑みます。まわし一丁に髷を結って身体と身体をぶつけ合うスポーツは他に類を見ません。土俵入りの所作や化粧まわしの美しさなど全てにおいて大切に守られてきた意味があり、芸術的な美しさもそこには存在しているのです。 本場所の人気はもちろんのことですが、相撲では地方巡業のファンも多く、本場所とは違った楽しみ方が出来ると人気があります。本場所は春夏秋冬それぞれの地域で開催されますが、普段は力士が出向くことの無い全国各地の場所に力士が自ら出向いて巡業を行い、大相撲の醍醐味をその地域の人々にも体感させてくれる大規模なイベントになります。本場所のようには勝敗や給金などは存在しませんが本番と見劣りしない真剣勝負が行われ、普段は見ることができない力士の表情や触れ合いなども出来るのです。